クロスインデックスの通訳・翻訳コーディネーターの雑感
スペイン語テープ起こし
[2010/10/12] スペイン語は、本国スペインはもちろん、中米、南米、赤道ギニア(アフリカ)、北アメリカの一部地域で話されています。20カ国以上で話され、話者数は世界で3番目、4億2千万人を誇る国連公用語です。しかし、世界各地で話されている分、それぞれの地域における違いははっきりしています。
それだけに、お客様から、「スペイン語のテープ起こしを」とご依頼いただいた場合、そのテープに、「どこの」スペイン語が吹き込まれているかを確認することは非常に重要です。同じスペイン語でも、きちんと「その国」の人をテープ起こしの担当者につけなければ、正確なスペルでのテープ起こしができなかったり、「訛りの入ったスペイン語」を、「訛りのない」スペイン語でテープ起こししてしまったりする可能性があります。
ですから、スペイン語をテープ起こしする際には、その目的を正確に把握する事が必要です。フォーマルな場所で話されたスペイン語なのか、ある特定のスペイン語圏の一地方の一般人の話すスペイン語なのか。録音された音声をTV放送などで使う場合、その訛りが臨場感を醸し出すなどの効果を発揮する場合もあり、テープ起こしを通じてその音声につける字幕も訛りを無視したものであってはなりません。だからこそ、正確なテープ起こしをするために、音源がどこのスペイン語によるものなのかを確認することは非常に意義深いことなのです。
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